医療法人 石黒耳鼻咽喉科医院

アレルギー性鼻炎、漢方薬は福井市の石黒耳鼻咽喉科医院へ

漢方薬

漢方薬で体質改善

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  • 漢方薬の処方は保険内で行っています

    漢方薬

    石黒耳鼻咽喉科医院では、西洋医学による治療を主体として行っておりますが、
    漢方薬による治療も、単独あるいは併用して行っております。
    当初は、院長が自ら服用していたのですが、西洋薬よりも有効な点があることに
    気付き、使い始めました。

    漢方薬ですので、長期に服用しないと効かないと思われる方もいらっしゃるかも
    しれませんが、服用早期で著効を来す患者様も多々みられます。
    すべて保険診療の範囲でお出しできます。

    ※ 薬名の前にある番号は、種類識別の為の番号です。 記載してある他の漢方も処方いたしております。

    眼瞼ケイレンと漢方薬
        匿名患者
    今回、10年来良くならなかった眼瞼けいれんが芍薬甘草湯の服用により、症状が大きく改善しました。その経験は漢方薬初心者の私にとって驚きであるとともに、ほぼ諦めかけていた症状が軽快し始め、日常生活を送る上でも気持ちがとても楽になりました。このコラムではこれまでの経過を、手もとにあるメモをもとに簡単ですが記したいと思います。 ちょうど10年前の冬、ときどき顔の片側と目の周りが意思とは無関係にピクピク動くようになりました。筋肉の内側が勝手に動いている感触です。眼科では神経内科の受診を薦められ頭部MRIとMRAの検査をしました。結果は「明らかな異常を認めず」でしたが、不随意けいれんの症状はその後も日によって頻度の差はあるものの続きました。 次の5年間に3回脳神経外科あるいは神経内科を受診しましたが、頭部MRI検査の結果は毎回「明らかな異常を認めず」であり、日常生活ではがまんをしながらも毎回様子を見ることになりました。 当初は片側顔面けいれんではないかと思っていましたが、次第に不随意けいれんの場所が片方の目の周辺に集中してきたので、眼瞼けいれんを疑うようになりました。医師のお話を聞き、また医療パンフレット、資料などを調べたところ、これらの疾患の原因は明らかでなく、医学的な治療方法としては筋弛緩薬の服用やボツリヌス療法があるとのことでした。筋弛緩薬も一時期服用しましたがあまり大きな変化はなく、また2~4か月ごとに筋緊張を和らげる注射を継続するボツリヌス療法は副作用も懸念されることから敬遠しました。 そうこうするうちに始まったコロナ禍の3年間も相変わらず目の周りのけいれんは不定期に続いており、何らかの顔面の動き(くしゃみやあくび、食事で噛む動きをした時や会話でOやUの唇を突き出す音から始まる言葉を発した時など)が引き金となって、目の周りのピクピクするけいれんは継続して起こっていました。 10年を経た今、生命にかかわる病というわけではなし、この病気とはがまんしながらこの先ずっと共存することになるのだろうと考えていました。そんな時に機会があって、漢方薬(芍薬甘草湯)を服用し始めたのです。実際のところ服用し始めて数日で、比較的長く続く不快なけいれんは無くなりましたし、口の動きが引き金となって起こる目の周りの引きつるようなピクピクは、その回数が明らかに少なくなりました。 自分の意思とは関係なく起こるけいれんは不快な感覚を呼び起こし、ひどい時にはけいれんが気になって集中力が低下したり気持ちが沈みがちになったりもするものです。日常生活が少しでも当たり前に、自然に、自分らしく送れるように、相性の良さそうな漢方薬の服用をもうしばらく続けてみようと思っています。

風邪症状のときに使う漢方薬

  • 1: 葛根湯 (かっこんとう)

    風邪のひき始めに使われる、いちばん有名な薬です。肩こりや、上半身の神経痛にも有効です。
    胃の弱い方には合わないこともあります。

  • 127: 麻黄附子細辛湯 (まおうぶしさいしんとう)  コタロー(カプセル)

    体を温めてくれる作用があり、風邪の初期で熱はないが寒気がするときに有効です。
    漢方薬には珍しく、カプセルなので服用しやすいです。

  • 127: 麻黄附子細辛湯 (まおうぶしさいしんとう)

    体を温めてくれる作用があり、風邪の初期で熱はないが寒気がするときに有効です。
    院長も愛用しています。

  • 27: 麻黄湯 (まおうとう)

    感冒、初期のインフルエンザ、乳児の鼻かぜに有効です。
    風邪気味だけど、風邪薬はいらないな、というときに服用すると良く効きます。
    ※ 「タミフル」抗インフルエンザ薬との併用はよくありません。

  • 2: 葛根湯加川きゅう辛夷 (かっこんとうかせんきゅうしんい)

    鼻づまり、蓄膿症、慢性鼻炎に用います。鼻閉、鼻漏、後鼻漏が慢性化したときに有効です。

  • 10: 紫胡桂枝湯 (さいこけいしとう)

    風邪が長引き、いつまでも体がだるかったり、疲れやすかったりするときに有効です。

  • 19: 小青竜湯 (しょうせいりゅうとう)

    水様性鼻漏、くしゃみ、水様のタンを伴う咳に有効です。
    アレルギー性鼻炎、気管支喘息の際も使用します。

  • 104: 辛夷清肺湯 (しんいせいはいとう)

    鼻づまり、慢性鼻炎、蓄膿症に用います。膿性鼻漏、後鼻漏、慢性の咳が続く場合に有効です。

  • 70: 香蘇散 (こうそさん)

    胃腸虚弱で、神経質な人の風邪の初期に有効です。
    葛根湯や麻黄湯などの麻黄剤で食欲不振を起こす場合にも効き目があります。

  • 138: 桔梗湯 (ききょうとう)

    咽頭が腫れて扁桃腺、扁桃喉囲炎を起こしたときに有効です。うがい薬としても使えます。

喉の異常を感じたときの漢方薬

  • 29: 麦門冬湯 (ばくもんどうとう)

    咽喉の乾燥や違和感のある場合や、タンの切れにくい場合に著効します。声帯ポリープにも有効です。

  • 16: 半夏厚朴湯 (はんげこうぼくとう)

    咽喉の乾燥や違和感や異物感のある場合や、不眠症、しわがれ声、逆流性食道炎にも有効です。

  • 96: 紫朴湯 (さいぼくとう)

    小児喘息、気管支喘息、気管支炎、不安神経症など、喉がイガイガして咳が出たり、食道部に違和感があったりする場合に有効です。

  • 96: 柴胡桂枝乾姜湯 (さいこけいしかんきょうとう)

    小児喘息、気管支喘息、気管支炎、不安神経症など、喉がイガイガして咳が出たり、食道部に違和感があったりする場合に有効です。身体や手足を温めてくれます。

  • 95: 五虎湯 (ごことう)

    気管支喘息、気管支炎、セキ喘息の方に用いられます。

  • 55: 麻杏甘石湯 (まきょうかんせきとう)

    気管支喘息、気管支炎、セキ喘息、小児喘息の方に用いられます。

  • 11: 柴胡桂枝乾姜湯 (さいこけいしかんきょうとう)

    風邪が長引いた後の咳や喘息に有効です。 体力がなく、貧血気味で、口が渇き、動悸(どうき)や息切れがあり、神経過敏な人の、更年期障害やいわゆる血(ち)の道症※、神経症、不眠症などに用いられる漢方薬です。 数日経過したかぜで、微熱、寝汗などがみられるようなときにも効果があります。。

  • 92: 滋陰至宝湯 (じいんしほうとう)

    慢性のセキ、痰に用いられます。口内が潤いますので、口腔内乾燥症や味覚障害にも有効とされています。舌痛症にも用いられます。

  • 93: 滋陰降火湯 (じいんこうかとう)

    ノドに潤いがなく、痰が出なくて咳こむ場合。気管支喘息、気管支炎、セキ喘息、不安神経症など、喉がイガイガして咳が出る場合に用いられます。

  • 34: 白虎加人参湯 (びゃっこかにんじんとう)

    喉の渇きとほてりのある場合、麦門冬湯と作用が似ていますが、冷え性の方には向いていません。

  • 80: 紫胡清肝湯 (さいこせいかんとう)

    慢性扁桃腺に用います。咽頭に熱感があり、扁桃に小栓子が付着しているときに有効です。

  • 135: 菌ちん蒿湯 (いんちんこうとう)

    口内炎を繰り返す方や、咽頭に違和感がある方に有効です。

めまい、耳鳴、難聴に用いる漢方薬

  • 37: 半夏白朮天麻湯 (はんげびゃくじゅつてんまとう)

    めまいやメニエル病の寛解期に用います。

  • 47: 釣藤散 (ちょうとうさん)

    耳鳴の薬です。頭痛、頭重があったり、高血圧傾向があったりする場合に特に有効です。

  • 107: 牛車腎気丸 (ごしゃじんきがん)

    耳鳴に効きますが、他に体の疲れ、下肢のしびれやひえ、頻尿にも有効です。

  • 114: 紫苓湯 (さいれいとう)

    めまい、耳閉、耳鳴に有効です。他、むくみや急性胃腸炎にも用いられます。ステロイドが使えない難聴に有効です。

  • 17: 五苓散 (ごれいさん)

    めまい、下痢、急性胃腸炎に有効です。
    二日酔いにも良く効くので、院長もときどき服用しています。夏場に冷たい飲み物を取りすぎて、
    胃腸の動きがドーンと悪くなったときに服用すると、すばらしい効き目を発揮します。

  • 54: 抑肝散 (よくかんさん)

    神経が高ぶったり、不眠を伴う耳鳴に有効です。

  • 83: 抑肝散加陳皮半夏 (よくかんさんかちんぴはんげ)

    神経が高ぶったり、不眠を伴う耳鳴に有効です。抑肝散と比べ、体質が虚弱な方に向いています。

  • 137: 加味帰脾湯 (かみきひとう)

    耳管開放症に用います。耳管開放症とは中耳炎罹患後や、ダイエットなどによる急な体重減少時に発症する病気です。

その他の漢方薬

  • 84: 大黄甘草湯 (だいおうかんそうとう)

    常習便秘に広く用いられます。緩やかな効き目です。

  • 60: 桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)

    腹痛やしぶり腹に用いられます。大黄甘草湯より緩やかな効き目です。

  • 105: 通導散(つうどうさん)

    便秘に良く効きます。緩やかな効き目です。

  • 41: 補中益気湯 (ほちゅうえっきとう)  48: 十全大補湯 (じゅうぜんたいほとう)

    両薬とも補剤と呼ばれる漢方薬で、体力が低下したときに用います。
    食欲不振、夏痩せ、病後の体力増強、寝汗、貧血に効果があります。
    十全大補湯は、小児反復性中耳炎に効果を発揮します。
    補中益気湯は味覚障害に有効です。

  • 24: 加味逍遥散 (かみしょうようさん)

    更年期障害。手足の冷えに有効です。 味覚障害にも効果があります。

  • 23: 当帰芍薬散 (とうきしゃくやくさん)

    更年期障害。手足の冷えに有効です。
    嗅覚障害にも効果があります。

  • 43: 六君子湯 (りっくんしとう)

    食欲不振、胃炎、消化不良などに効果的です。胃腸の働きが良くなります。
    喉のつかえ感などを引き起こす「逆流性食道炎」に著効を来します。

  • 108: 人参養栄湯 (にんじんようえいとう)

    疲労倦怠、食欲不振、ねあせ、手足の冷え、貧血などに効果的です。

  • 116: 茯苓飲合半夏厚朴湯 (ぶくりょういんごうはんげこうぼくとう)

    食欲不振、胃炎、消化不良などに効果的です。胃腸の働きが良くなります。
    喉のつかえ感などを引き起こす「逆流性食道炎」に著効を来します。

  • 54: 抑肝散 (よくかんさん)

    不眠症、神経症、眼瞼痙攣(がんけんけいれん)に用いられます。
    神経過敏で興奮しやすく、怒りやすい、イライラする、眠れないなどの症状を訴える場合に有効です。
    イライラするような耳鳴りを改善します。

  • 83: 抑肝散加陳皮半夏 (よくかんさんかちんぴはんげ)

    不眠症、神経症、眼瞼痙攣(がんけんけいれん)に用いられます。
    虚弱な体質の方に用いられます。イライラする、眠れないなどの症状を訴える場合に有効です。
    イライラするような耳鳴りを改善します。

  • 103: 酸棗仁湯 (さんそうにんとう)

    不眠症、神経症、眼瞼痙攣(がんけんけいれん)に用いられます。
    心身がつかれ弱って眠れないもの。イライラする、眠れないなどの症状を訴える場合に有効です。
    イライラするような耳鳴りを改善します。

  • 18: 桂枝加朮附湯 (けいしかじゅつぶとう)

    関節痛、神経痛に抑効きます。
    頭痛にも良く効きます。

  • 78: 麻杏薏甘湯 (まきょうよくかんとう)

    関節痛、神経痛に抑効きます。
    関節や筋肉が腫れて痛い場合。

  • 38: 当帰四逆加呉茱萸生姜湯 (とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)

    手足の冷えに良く効きます。しもやけの特効薬とも呼ばれます。
    頭痛、下腹部痛、腰痛にも良く効きます。

  • 106: 温経湯 (うんけいとう)

    しもやけに良く効きます。
    手足のほてり、くちびるのかさつき、更年期障害にも有効です。

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