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院長のひとりごと

2011/01/10 "樅の木は残った" 読後感


"樅の木は残った"は、山本周五郎の代表作。

"樅の木は残った"は、山本周五郎の代表作。

「伊達騒動」の中心人物で、極悪人とされてきた伊達家家老『原田甲斐』を、新しい視点で描いた作品です。

子供の頃、"樅の木は残った"はNHKの大河ドラマで平幹二朗さんの主演で放映され記憶に残った番組でした。

いつか読んでみようと思いながら、中々果たせなかったのですが、一昨年の熱い夏に、

巣籠り状態になった際に読むことができました。

その少し前に、朝のテレビ番組で、山本周五郎の"泣き言はいわない"という、

彼の小説の中から抜粋した箴言を集めた本を賞賛していました。

その本が、山本周五郎の本で初めて買った本でしたが、本の性格上か、

読んでいて余りに説教臭いので、途中で投げ出してしまいました。

その後、外に出るのが嫌になる程の熱い夏に、"樅の木は残った"を読み終えることができました。

分厚い三巻の文庫本でしたが、一気に読み終ました。

期待にそぐわない素晴らしい小説です。

章と章の間に『断章』という、セリフだけで構成される(真っ暗闇の中で、二人だけが会話するような)

数ページの文章が何回も織り込まれる、斬新な手法も取り入れられていました。

しかし何故か、司馬遼太郎や池波正太郎のように、その作家の作品を追いかけて

読んでみよう気にはなれませんでした。

余りにも多作である、というのも理由の一つですが、この作品の最後を読んで、

大げさでなく腰が抜けるほど吃驚したのも、理由だと思います。

昔好きだった、今は忘れられた作家になってしまった『源氏鶏太』さんも

晩年の作品になると性的な内容が増えてきたのですが、この本の最後には、本当に吃驚しました。

医療機関のHPに載せるのは憚られる内容ですので、まだお読みでない方は書店でどうぞ・・・

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