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院長のひとりごと

2024/04/04 私本太平記


観応の擾乱について知りたくなり、本棚に置きっぱなしになっていた吉川英治さんの『私本太平記』を
引っ張り出してきました。

以前読もうとしたら、文中に吉田兼好が場違いな登場をしてきたのに閉口して放り投げた本です。

むかしプロレスで『バトルロイヤル』という試合形式があって、大変面白かったのですが、まさに北条、足利、
新田、北朝、南朝、主従、親兄弟入り乱れての中世の乱闘乱戦バトルロイヤル。

かなり昔に大河ドラマで真田広之が主演で放映されていたことがあります。
その時は、なんとなく見ていたのですが(真剣に見てればよかったと今にして思います)戦国時代に通じる
面白い世界だったようです。生きていた庶民は大変だったでしょうが。

吉川英治さん。
表紙に『国民小説』と書いてありましたが、今は文学賞に名を留めるだけになってしまいました。

楠木正成がお好きだったのか彼に注力しすぎて、小説の最後はエネルギー切れとなり尻切れ蜻蛉で
今一つだったのが残念です。

尊氏は『廱』でなくなったんですね。それが収穫でした。

時の流れは恐ろしいもので、あれだけもてはやされた作家さんが、今はあまり顧みり見られないのが
残念です。
私は、新聞はある理由があって数年前からみないようにしているのですが、今流行の作家さんが太平記を
連載しているようです。

藤沢周平、山本周五郎、司馬遼太郎といった巨人が並び立つ中で書いていくのは大変だろうと思います。
むかしの作家さんは、彼が書いたら同じ人物は描かないといった暗黙の了解があったようです。

例えば、司馬遼太郎が大村益次郎を書けば遠慮する。
真田幸村を池波正太郎が書いたら、ほかの作家さんは書かないなど。

新しい時代の解釈で、今の方々に受け入れられていくのでしょうか。

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