2023/08/15 サミーデイビスJr.とサントリーホワイト

昨日の夜で『血の収穫』を読み終え、ハードボイルド小説御三家と言われる三冊をやっとの思いで
読破（大げさですね）しました。

本棚に長い間「放りッパー」だった『長い別れ』という本を、村上春樹さんが褒めていたので読み始めた
のですが、どうせ読むなら御三家を読んでしまおうと思ってから、結構忍耐を必要としました。

『血の収穫』の解説を読んでいたら、この小説が黒澤明さんの『用心棒』の原作のようなもので（黒澤明
さん本人が書いているそうです）、その『用心棒』を観たクリントイーストウッドが荒野の用心棒を作成した。
また、藤沢周平さんも影響を受けた、という流れを解説していて、大変面白かったです。

サントリーの角瓶を飲みながら読んでいたのですが、若い時にサントリーホワイトをよく飲んでいたのを
思い出しました。
というか、お金がなかったのでホワイトだったのですが。
今はあの頃高嶺の花だったジョニーウォーカーのほうが安いという変な時代になってしまいました。

昔、サントリーホワイトの宣伝をサミーデイビスJr.がしていたことがあります。
ハミングしながらホワイトの瓶を指輪でリズムを取っていたのが、とても素敵でした。

あの時には気が付かなかったのですが、まだアメリカには黒人差別が色濃く残っていた時代でしたのに
『ホワイト』という名のウイスキーを勧めることを、彼がよく承知したものだと思います。

日本のオートバイのCMにマイケルジャクソンを起用したある会社の役員が『こんな〇んぼに踊りを踊ら
せて商品が売れるのか？』と、今なら大問題になる発言をしていたことを思い出しました。

話は飛びますが、私は自分で言うのも何ですが物欲のあまりないほうだと思っています。
車もずっと国産車に載っています。
ただ、ずっと前にゴルフ場（今はやめました）で見かけた「ベントレー」は素敵な車だと憧れています。
今でもたまに街中で出会いと目を奪われてしまいます。