前回、ある病院での結核騒動について書いていて、思い出した事がありますので、載せてみます。
その病院は、地域の中核病院として、立派に機能していましたが、大きな病院にしてはめずらしく
横のつながり(各診療科)が密で、仲も良く、風通しも良かった覚えがあります。
不思議な事に、病院によって、独特の個性があるんです。
何処とは言いませんが(他県です)、各科がバラバラで、ここには書けないようなことが職員間で
行われている病院もありました。いい歳をした大人なのに。
その病院(仮にA病院とします)が、良い雰囲気の主な原因の一つが、仕事の終わった後の医局での
麻雀にあったと思います。
その病院は公立ではありませんでいたが、今の時代では「院内で麻雀」となると、下手をすると新聞
沙汰かも知れません(住みにくい時代です)。
麻雀をしながら、患者さんの相談やお願い、いろいろな情報交換を行っていました。
忘れられない思い出の一つに、外科と泌尿器科の部長さんと卓を囲んでいた時に救急の患者さんの
電話が入ってきました。
患者さんは、その時点では救急車で搬送前だったのですが、お尻の穴にガラスのコップを入れて
遊んでいる最中に、直腸内で割れてしまったという事情でした。
牌を触りながら、二人の部長さんの間で、ガラス片が直腸から膀胱に突き抜けているだろうから、
どんな手順で手術を進めるかの相談が始まり、患者さんの到着と共に終局になりました。
オン・オフの切り替えが素晴らしかったですね。
今となっては、とても良い思い出です。
ここでは私が日々体験したことや感じたことなど、診療に関係する以外のことも書いています。
不定期ですが、随時更新していきますのでよろしくお願いします。
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