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院長のひとりごと

2021/04/20 「街道をゆく」 司馬遼太郎さんを読んで。



司馬遼太郎さんの『街道をゆく』を、ボチボチと読んでいます。

昨日は、陸奥のみち、肥薩のみちを読み終えました。

どの巻を読んでも、司馬さんの記憶力と、読書量、そして洞察力の深さには感嘆して
しまいます。

どこかの旅館に泊まっても、メモに「松」と書くだけで、その時の情景や会話を思いだして
しまう力があるんですね。
私の方は、読む端から忘れてしまうのが情けないのですが、いくつか覚えている事を
記してみます。

江戸時代に、長崎に来ていたオランダ人の体格は、当時の日本人とほぼ同じだったそう
です。
彼らの体格が良くなったのは、インドネシアを植民地化してからだそうです。

どれだけ彼らが搾取したかが、推測できますね。
豊かになり、食料が良くなると体つきも変わるんですね。
以前、イラクに派遣された自衛隊員がオランダ兵に守ってもらっている写真を見た時に
彼我の体格の違いに驚いた事が思い出されます。

また、外国に行きますと鳥やリスなどの小動物が人を恐れないのに驚きますが、江戸時代の
雀は、人を恐れなかったそうです。
犬も、人間を恐れなかったそうで、明治時代に日本に来た外人が、犬に向かって石を投げつけ
ても、(当たらなければでしょうが)不思議そうな顔をして逃げないという話が、外人の紀行文に
書かれているそうです。
今と、逆ですね。日本の雀は人を恐れますが、以前私がドバイに行ったとき、雀は手が届く所
でも、平然と餌を啄んでいました。

司馬さんは知らない事を、いろいろ教えてくれます。
陸奥のみち、肥薩のみちを飛んでいましたら、柳田邦夫さんの『遠野物語』の記述があり、
本棚に積んであった『遠野物語』を読み始めました。

本を読んでいて楽しいのは、こういった孫引きのように読書が連なって行くことですね。

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