今、話題の『鬼滅の刃』から解放されました。
家人が、私が寝ている間に最後まで見終わったからです。
鬼滅ロスとか言ってましたが・・・
私は小学校に上がるまで、同居していた母方の祖母と寝ていました。
ある夜の事、隣で寝ていた祖母の苦し気な息遣いで目が覚めました。
大好きな祖母が苦しんでいると思いました。
何か、ひどい病気ではないかと思ったのでしょう。
祖母の身体を揺すって、おばあちゃん大丈夫?と必死に話しかけた記憶があります。
ところが、意識朦朧とした祖母から出て来た言葉に仰天してしまいました。
祖母は、『三つ目小僧が・・・お化け番傘が・・・』と言ったのです。
お化けに追いかけられる夢を見て魘されていたのです。
子供の頃、私は自分が死ぬのがとても怖かったのです。
自分が死んでも、世の中は全く変わらない朝を迎えて、日々が過ぎて行くことに、己の
存在の儚さを思い、足元が崩れるような怖さを感じ、怯えていました。
それで、人生の先達である祖母に、『おばあちゃんは死ぬの怖くないの?』と聞きました。
祖母は『全然怖くないよ』と答えました。
どうして怖くないの?と聞く私に、祖母は『兄弟や友達が先に死んで行っているから。』
『その人たちに会えると思うと、何も怖くないの。』と教えてくれました。
年寄りもお化けが怖いのを、その晩知り、私は混乱しました。
そんな私も、あの時の祖母と同じ年齢になったようです。
覚悟はできているつもりですが、その時になったらどうでしょうか???
最後に。祖母の名誉のために。
祖母は、夏に庭で倒れ(脳溢血だったのでしょう)、一月自宅で病と闘い亡くなりました。
最後の二週間は、口をキット結び、水も食も絶って死にました。
立派な『武士の娘』でした。
ここでは私が日々体験したことや感じたことなど、診療に関係する以外のことも書いています。
不定期ですが、随時更新していきますのでよろしくお願いします。
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