医療法人 石黒耳鼻咽喉科医院

アレルギー性鼻炎、漢方薬は福井市の石黒耳鼻咽喉科医院へ

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院長のひとりごと

2018/09/23  病院勤務時代にお会いした喉頭癌の患者さん。 その2 



あの時代は、癌の患者さんに病名を伝える時には、婉曲に伝えるのが主流でした。
『検査の結果は、癌ではありませんでしたが、癌になりかけています。』、『このままに
しておくと癌になってしまいますから、その前に切って取ってしまいましょう。』と医者は
患者さんに説明したものです。

患者さんも、その家族も(今と違って)がんと宣告してほしく無かったのです。

医者の方も、患者さんの為を考えての事でしたが、患者さんが信じているかは余り気に
かけていなかったと思います。

前回書いた、地下の放射線照射室の前の患者さんの行列の前にエレベーターの乗り口が
ありましたので、どうしても患者さん達の動作(喉頭が摘出されているので声が出ませんから
ジェスチャーで会話をする事になります)から、大体の内容がわかってしまいます。

「お前は、20回の照射なら軽い方だな。」
「お前は、最照射ならだいぶ進んでいるな」

患者さん達は、自分たちの病名も、病気の進行具合も正確に判っていたんですね。 続く。

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