今朝、激しい雨の中、足早に医院に向かう途中、歩道に緑色の物体を見つけました。
止まってみると、中指ぐらいの太さの芋虫(蛾の幼虫)が桜の樹から歩道を横切って
小さな空き地に懸命に移動しようとしていました。
てっきり、折からの強い雨で桜の樹から落下して逃げ場を探しているのだと思いました。
「これは桜に戻してやらねば」と考え、素手で掴む勇気はありませんでしたので、落ちて
いた葉っぱでイモムシをつまんで、時間もなかったので桜の樹に向かって投げました。
ところが、葉っぱで掴んでいたので手加減が出来ず、虫は道路まで飛んで行ってしまい
ました。
道路で身を捩るイモムシ。
何とか連れ戻そうと歩道の際で見ていたのですが、おりからの朝の交通量で、一台目は
すり抜けましたが、二台目にシッカリ踏み潰されてしまいました。
朝から、気の毒な事をしてしまった。
でも、空き地に行っても食べ物もなく死ぬだけだったから、仕方ないかと思い込もうとしました。
でも、朝の着替えをしながら気付いてしまいました。
彼、あるいは彼女は、樹から落下したのではなく、おりからの濡れた歩道を横断して、蛹化出来る
家の軒下に移動しようとしていたのだと。
本当に取り返しのつかない事をしてしまいました。
ここでは私が日々体験したことや感じたことなど、診療に関係する以外のことも書いています。
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