医療法人 石黒耳鼻咽喉科医院

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院長のひとりごと

2011/12/19 谷川俊太郎 『おのれのヘドロ』


こころの浅瀬で

もがいていてもしょうがない

こころの深みに潜らなければ

おのれのヘドロは見えてこない

偽善
迎合
無知
貪欲

自分は違うと思っていても
気付かぬうちに堆積している
捨てたつもりで溜まるもの
いつまでたっても減らぬもの


新聞に、12月の詩として載っていました。

谷川さんの詩とはあまり御縁がありません。

というか、詩というもの自体を感じ取る能力が、自分には欠けているのではと思うのです。

本当に若いころにハイネやバイロンの詩集を買ってはみたものの、

全くのチンプンカンプンで、何処がいいのか理解できませんでした。

先日、本屋さんで出会った、吉川理恵さんという作家の『湯船に落ちた猫』という本の中に、

「10代の終わりに、文学としての美術にたとえられる小説には見向きもせず、

文学としての音楽にたとえられる詩を書き始めた。」という文章を読み、

小説と詩の違いが、何となくわかったような気がしました。

私は、一人の作家の作品を追っかけて読み進める癖があるのですが

村上春樹→河合隼雄と読んでいる時に、河合さんと谷川さんの対談を読んだ程度です。

河合さんの後、読む作家に困って、やはり本屋さんで『佐野洋子』さんと出会いました。
あの有名な絵本「100万回生きた猫」を書いた方です。

あの絵本自体が私には、気にはなるけど何となくわからない、といった本だったのですが、

佐野さんのエッセイを読んで、彼女の一種毒のある文章に度肝を抜かれ、でも心惹かれ読みふけりました。

佐野さんの「シズコさん」という本を読んだ時の衝撃はかなり私の心を揺さぶりました。

この本の中で、佐野さんと河合隼雄の交流が載っていました。

こういった時に、読書の喜びを感じます。

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