2009年から村上春樹さんを読み始めたのですが、やはり殆ど内容を覚えておらず、おかげで
楽しく読み進めております。
羊をめぐる冒険を読んでいて、気になる文章があったので載せてみますね。
「性格は少し変わるが、凡庸さというものは永遠に変わりはない、とあるロシアの作家が書いて
いた。ロシア人は時々気の利いたことを言う。冬の間に考えるのかも知れない.。」
(ロシア人のジョークにも気の利いたものが多いですね。)
「カラマーゾフの兄弟と静かなドンを三回ずつ読んだ」
(村上春樹さんの小説には、時々彼の実体験が出て来ます。本当にあの長編を三回読んだの
でしょう。
以前テレビで大越キャスターが『村上春樹さんは、世の中には二種類の人間がいる。カラマーゾフの
兄弟を読んだ人間と読んだ事がない人間だ、と言っていますが』と何かのコメントで引用していま
した。
ちなみに私はカラマーゾフの兄弟、四分の一で読むのをあきらめました。
彼が書いた別の小説の中で、主人公が「赤と黒を三時間で半分読んだ」と書いてあったのを覚えて
います。村上さんは、深く、早く読む力を持っているんでしょう。うらやましい限りです。
カラマーゾフ、チャイコフスキー、ドスコフスキー、チェーホフなど素晴らしい人間を産み出した国民
が、あの様な行為に走るのは人間の性なのでしょうか?)
また、こうも書いています。
「ホテルのバーで爪切りを借りる。ホテルのバーには実にいろんなものがある。僕は一度ホテルの
バーで仏和辞典を借りた事がある。」
(機会があったら、私も何か頼んでみたいですが、彼のようにスマートには行かないかな。)
ところで、彼は、以前、パレスチナ自治区の惨劇があった時に、敢然と弱者であるパレスチナに寄り
添った発言をしました。
今回、何故、沈黙を保っているのでしょうか?
ロシア軍の残忍な行動が強調されていますが、元々戦争は人を残忍に変えてしまうものではないで
しょうか?
確かに、第二次世界大戦後の満州や東ベルリンでロシア軍が行った非道な行為は忘れられないもの
です。
しかしながら、彼ばかりでなく、世界中の知識人の声が聞こえて来ないのは、何故でしょうか?
ここでは私が日々体験したことや感じたことなど、診療に関係する以外のことも書いています。
不定期ですが、随時更新していきますのでよろしくお願いします。
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