日本の小学生を対象とした研究で、フルーツの摂取量が多いほど、呼吸器アレルギー症状を
予防できる可能性があることが、滋賀県立小児保健医療センターの楠 隆氏らによる研究で
明らかになりました。
食事パターンがアレルギー予防と関連するという報告があります。
そのため、著者らは、滋賀県近江八幡市のすべての小学校において、研究を実施しました。
対象は、7歳児(2011年時点)の759人。
2011~14年までの4年連続で、アレルギー症状および食事に関するアンケートを両親に配布し、
記入を依頼しました。
10歳時に、吸入アレルゲンに対する特異的免疫グロブリンEを測定しました。
調査期間中、参加者は4つの食品群(フルーツ、野菜、魚、豆)の低摂取群、中摂取群、高摂取群に
分類されました。
主な結果は以下のとおりです。
・両親が4年連続でアンケートに回答した合計520人の子供(68.5%)が分析対象となった。
・10歳時の喘息、鼻炎、その他アレルギー症状の有病率は、フルーツ摂取量の増加に伴って
有意に減少した。
・さらに、調査期間中のアレルギー症状の発症は、フルーツ摂取量の増加に伴い、有意に減少
した(低摂取群33.3%、中摂取群28.3%、高摂取群14.3%)。
・10歳時のブタクサに対する感作率は、フルーツ摂取量の増加に伴って有意に減少した。
・魚摂取と喘息の新規発症との関連を除き、他の3つの食品群に有意な影響は観察されなかった。
ただ、果物は、口腔アレルギー症候群の原因となることもありますし、糖分が多いので、取りすぎは
注意した方が良いですよね。
病気についての特徴やアドバイス、今年の傾向など
ちょっとした豆知識になることを書いていきたいと思います。
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