フィンランドの認知症死亡率は、世界の中でも最も高いそうです。
認知症の隠れた原因を探る事は、その環境的特徴を理解することは高齢化を
迎える日本の将来を考える有益です。
米国・ドレクセル大学のArnold R. Eiser氏は、フィンランドにおける環境要因を報告した。
Brain research誌2017年9月15日号の報告です。
主な環境要因は以下のとおりです。
・非常に寒く、湿気が多い気候のため、神経毒性のマイコトキシンを産生するカビを
住宅に宿しやすい。
・フィンランド湾およびフィンランド湖には、認知症および認知症関連障害を引き起こす
ことが知られている神経毒性のβ-N-メチルアミノ-L-アラニンを産生するシアノバクテリアが
存在する。
・上記の毒素は、フィンランド水域にみられる水銀やメチル水銀により増強される可能性がある。
・フィンランドの土壌は、自然界ではセレンが少ない。
セレン欠乏により、神経毒性に対して保護的に働くグルタチオンの量や有効性を低下させる
可能性がある。
著者らは「認知症死亡率の高さは、これら環境要因が影響している可能性が考えられる、
とはなしています。
このような環境毒素が組み合わさる世界中の他の地域においても、アルツハイマー病を
促進する可能性がある」としています。
病気についての特徴やアドバイス、今年の傾向など
ちょっとした豆知識になることを書いていきたいと思います。
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