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2017/01/04 赤ちゃんはよく異物を飲み込みます。


赤ちゃんはよく異物を飲み込みます。のどに詰まって息ができなくなると危険です。
応急処置の例として、鍵と錠を飲み込んだ子どもを手当てした例が報告されました。

生後6か月の男の子を背部叩打法で手当てしたケースです。
トルコの研究班が、鍵と錠を飲み込んだ生後6か月の男の子の例を報告しました。

この子はすぐに病院の救急部に運ばれました。
運ばれた時点で、興奮し咳があり、唾を飲み込むことができていませんでした。

医師が舌圧子(舌を押さえ込む板)を使うとかえってのどを詰まらせてしまう恐れがあったため、
のどの奥を観察することはできませんでした。

症状や検査値から呼吸はできていると見られました。

飲み込んだ鍵と錠をレントゲン写真で確認したところ、数秒後に呼吸ができなくなりゼーゼー
鳴る症状(喘鳴)が現れました。
危険と見られたため、背中を叩く「背部叩打法」を行ったところ、子どもは鍵と錠を吐き出しました。

あとでのどの奥が腫れてくること(声門上浮腫)の可能性も考えられたため、小児救急部で
4時間様子を見ましたが、何事もなく退院となりました。

研究班は「考察」として背部叩打法の手順を説明しています。

救助する人は椅子に座って太ももの上に前腕を延ばす 。
子どもをうつ向けにして前腕で抱き上げ、頭を低くする。
あごをしっかり押さえて動かないようにする。
手首のあたりで子どもの肩甲骨の間を5回まで叩く。

子どもにはハイムリッヒ法ではなく背部叩打法が、有効であるという報告です。

餅がのどに詰まったときなど、気道異物を吐き出させる方法としてハイムリッヒ法が
よく知られています。
のどが詰まった患者の背後に救助者が立ち、両手を患者の腹部に回して突き上げるように
圧迫することで、詰まったものを吐き出させる方法です。

しかし、乳児や妊婦にはハイムリッヒ法を使うべきではないとされます。
代わって子どもに勧められるのが、ここで紹介した背部叩打法です。

ただし、ハイムリッヒ法も背部叩打法も患者の意識がないときには使うべきではなく、
意識がなければすぐに胸骨圧迫(心臓マッサージ)をするべきと言われています。

もしものときには急いで救急車を呼ぶほか、こうした応急処置も大切な要素になります。

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