「まぶしい光を見るとくしゃみが出る」人がいるのは、体の反射によるものだそうです。
欧米では人口の4分の1にみられるという報告もあり、当事者からは「みんな出ると思ってた」と思っています。
X(旧Twitter)に“「まぶしい光を見るとくしゃみが出る」という人がいるんですが、これphotic sneeze reflexって
いう反射です。”と投稿したのは、耳鼻咽喉科専門医の「ひまみみ」先生こと前田陽平医師です。
<たまに「まぶしい光を見るとくしゃみが出る」という人がいるんですが、これphotic sneeze reflexっていう
反射です。
遺伝する(常染色体優性遺伝)ので、家族がそうだということが多く、ご本人は結構一般的なものだと思って
いたりします。
欧米では多く、人口の1/4いると言われたりもしてるそうです。
この投稿は2000回以上リポストされるなど注目を集め、他のユーザーから「みんな同じだと思っていました」
「逆に太陽を見てもくしゃみ出ない人いるの?」
「小さい頃から“変な人”扱いされていたので理由がわかってうれしい」といった反応がありました。
前田医師や前田医師が紹介する医学総説(※1)によれば、「光刺激によるくしゃみ発作」は“photic reflex”
(光くしゃみ反射)と呼ばれ、欧米では人口の4分の1程度に存在するとされます。
国内でも、30年ほど前の東北地方の約750人に対してのアンケート調査では「光を見てくしゃみが出る」と
答えた人は25%ほど、個人差も大きいということでした。
※2. https://cir.nii.ac.jp/crid/1520291855241230848
常染色体優性遺伝のパターンがある(それ以外もある)ことがわかっており、基本的にはくしゃみが出る
だけの無害な発作です。
ただし、高速道路の出口付近の事故と関連するという説もあります。
また、当事者が戦闘機のパイロットの場合、戦闘中に太陽の光で発作が連発すると撃墜されてしまう
おそれがあるため、「どの波長の光がよりくしゃみを起こしやすいか」という軍事関係の研究も行われました。
その結論としては「波長は関係なく、光の強度変化が誘因」とされたということです。
病気についての特徴やアドバイス、今年の傾向など
ちょっとした豆知識になることを書いていきたいと思います。
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