2022/08/24　　　 聴覚情報処理障害について。

患者さんに、周囲で話し声が聞こえると、対面している方の声が聞き取りにくいと相談され
ました。

「聴覚情報処理障害」という概念があります。
これは耳の聴力検査で異常がないのですが、言葉の聞き取りが悪いといった大まかな疾患
概念（病気のとらえ方）です。

音はわかっているが、内容がわからないということを、聞き取れなiと訴える方もおいでます。

また、比較的がやがやした雑音の中で何人かとしゃべる、集団でしゃべっているときに聞き取り
づらいとうったえられる事も多いようです。

内耳の蝸牛や寵神経の以上というよりはさらに中枢（脳）のかかわりから起きているのではないか
と言われています。
どの耳鼻科、病院に行っても、以上はない、あなたがおかしいのではないかと言われ、患者さんが
傷つくパターンがあるようですが、こういった病気の新しいとらえ方がある事で救われるかも知れ
ません。

治療法は、メンタルな問題も含めて、これからのようです。

話は変わりますが「読字障害」という疾患があります。
知能面での遅れがなく、視覚や聴覚にも障害がないのに、また、十分な教育とご本人による努力が
されているのに、知的能力から期待される読字能力を獲得することに困難がある状態のことを言います。
トム・クルーズさんがご自分で認めておられます。
セリフは、耳で聞いて覚えるそうで、凄いなと感心します。

まだわかっていない病気はたくさんあるんですね。