今シーズンのインフルエンザ流行は、例年に比べて1000分の1の少なさだそうです。
その陰で、例年なら軽い風邪で済む筈の「ライノウイルス」の感染が重症化している
そうです。
新型コロナウイルスの流行下で、風邪の原因となる「ライノウイルス」の感染リスクが
10歳未満の子どもの間で例年の2倍以上に上昇したと、河岡義裕・東京大医科学研究所
教授(ウイルス学)らの研究チームが発表した。
コロナ対策でインフルエンザの感染が減ったことが影響したと考えられるという。
ライノウイルスは鼻や喉などの上気道に炎症を起こすウイルスです。
肺炎などの合併症で重症化する場合もある。
横浜市で20年2月に新型コロナの感染者が報告されて以降、10歳未満の子どもから
インフルエンザウイルスはほとんど検出されなかったが、ライノウイルスの検出率は
例年の2倍以上だった。
10歳以上ではいずれのウイルスも検出率が低下した。
一般的に、あるウイルスに感染すると、免疫が活性化して別のウイルスに感染しづらくなるため、
インフルエンザ流行時期にはライノウイルス感染が少ない傾向がある。
チームの高下恵美研究官(ウイルス学)は「新型コロナ感染対策によってインフルエンザが流行し
にくくなり、結果的にライノウイルスに感染しやすい環境が整った。
特に幼い子どもはライノウイルスへの免疫がないために、感染しやすいと考えられる」としています。
新型コロナやインフルエンザはウイルスの表面に「エンベロープ」と呼ばれる脂質でできた膜が
あり、アルコール消毒液などで壊れて不活化しやすいが、ライノウイルスはエンベロープを
持たず、アルコール液が効きにくいという。
高下主任研究官は「せっけんを使った手洗いはライノウイルスにも有効だ。子どもを感染から守る
ためにも、アルコール消毒に加えて十分な手洗いを心がけてほしい」と話す。
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