今年、二月四日に、観測史上最速で、関東地方に春一番が吹きました。
スギ花粉症の季節がやってきました。
今週は温かくなりそうで、気象庁の花粉症情報を見ていますと、スギ花粉がかなり飛散
しそうです。
スギ花粉症状を感じて来院される患者さんも少し増えてきています。
ずいぶん昔になりますが「スパイクタイヤ」が使用されていた時期には『スギ花粉+粉塵』で、
気の毒なぐらいつらそうな患者さんが多かったのですが、花粉飛散前に抗アレルギー剤を
服用する『初期治療』が広まってからは、患者さんの症状は劇的に改善しました。
スギ花粉症を日本で最初に見つけたのは栃木県の日光市の斎藤洋三先生という開業医でした。
日光街道沿いの杉並木の近くの患者さんが春になると鼻炎症状を繰り返す事を不思議に思い、
スギ花粉が原因であることを発見しました。
先生の凄さは、林業に従事してスギ花粉を大量に吸い込む方には花粉症を発症する方が少ない
ことも見つけ(日光街道沿いに住む患者さんはディーゼル車の排気ガスを大量に吸い込んでい
ました)、スギ花粉と大気汚染物質の関連も見つけてしまった点です。
スギ花粉の症状が出てしまってからでも症状は軽くすることは出来ますが、同時期に飛散している
イネ科の花粉症になってしまう確率が高くなってしまいます。
早めの治療をお勧めします。
病気についての特徴やアドバイス、今年の傾向など
ちょっとした豆知識になることを書いていきたいと思います。
ご覧いただいている方のお悩みにご参考なれば幸いです。
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