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2020/08/14   高齢者の難聴は、心臓血管疾患よってリスクが増加するそうです。

 富山大学は8月7日、心臓血管疾患(狭心症・心筋梗塞)の既往のある人や教育歴が短い人で、
難聴のリスクが増加することが判明したと発表しました。

 高齢者の難聴は、生活上の不便だけでなく、他人との交流を避けて家に閉じこもる原因となる
ことや、認知症発症や死亡率を上昇させることが知られています。
補聴器等の使用により症状は改善するものの、根治的な治療法がないことから、予防が重要と
考えられています。

心筋梗塞・狭心症など心臓血管疾患がある人で、約2倍のリスク

 その結果、対象者のうち126人(12.1%)に難聴が確認された。また、心臓血管疾患(狭心症・
心筋梗塞)の既往のある人で難聴のリスクが増加することがわかった。

 生活習慣病と難聴との関係では、心筋梗塞・狭心症(心臓血管疾患)の人の難聴に約2倍の
リスクがあると考えられる。

 音は、内耳の蝸牛にある有毛細胞で感知される。
その後、聴神経から大脳に伝達され、音として認識される。動脈硬化性の心臓血管疾患があり
血流障害が発生する場合は、音の感知能力や認識能力が低下して難聴になることが推察されると
いう。

教育歴6年以下の人で、約3倍のリスク

 また、教育歴の短い人でも難聴のリスクが高まることが判明した。
教育歴10年以上の人を基準とした、教育歴6年以下の人の難聴になる危険は、短い教育歴の
難聴に対するリスクは約3倍となった。
教育歴の短さは、喫煙などの望ましくない生活習慣や各種の生活習慣病になりやすいことが
知られている。
それらが最終的に難聴のリスクにつながると考えられる。

 「今回の研究結果から、難聴を予防して高齢期を健やかに過ごすためには、若年期における
十分な教育機会の確保や成人期における心臓血管疾患の予防など、小児期から高齢期の
一生涯にわたる総合的な対策が重要であることがわかった」と、研究グループは述べている。

高い教育を受けているから、人格的に優れているというわけでは全くありません。
念のため。

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