閉院する20日が迫ってまいりました。
そんな大したことをしてきたつもりは無いのですが、多数の患者さんからありがたいお言葉をいただき
職員共々感謝いたしております。
灰〇先生と皮膚科の大先生とは昔定期的に飲みに行っていました。
いろんなお話を聞かせていただき為になりました。
違う科の先生からのお話しを聞く機会はあまりないのです。
その中で印象に残っているお話を一つ。
皮膚科の大先生が事情があって代診を頼んだそうです。違う先生に診察をお願いすると当然ながら
いつもと違う診断や投薬が行われます。
頼んだ方からすると、診療やカルテを掻き回されますので好ましいことではありません。
ある水虫の患者さんに、代診の先生がステロイド軟膏を処方したそうです。水虫は真菌ですので
ステロイド軟膏を処方すると免疫力が下がって悪化すると考えるのが普通です。
カルテを見て『なんてことをしてくれたんだ』と思いながら診察をしますと患者さんが『この前の軟膏を
塗ったらすごく良くなりました』と喜んでいるのです。
マサカと思い診てみると本当に良くなっていたんでびっくりしたそうです。
ステロイドには炎症を抑える強い作用があります。ステロイド軟膏により皮膚の炎症が抑えられて水虫が
良くなったそうです。
その話をj聞いてから、私の外耳道真菌症に対する治療が変わりました。
外耳道真菌症は難治なことが多く、特に最初に抗真菌剤のクリームを処方したりすると悲惨なことになり
ます(湿潤した皮膚面には、クリームでなく何戸で無ければなりません)。
まず、外耳道にある可否や真菌をきれいに取り除き(これが一番大事です)ステロイド軟膏を塗布し入口部
だけに抗真菌剤を塗布するようにしました。
それから劇的に改善率が上がりました。助かりました。
ある日、大先生おすすめの天ぷら屋さんにタラの芽を食べに行きました。
亭主が自分で山に採りに行くそうで新鮮な素材でとてもおいしかったです。
ふと横を見ると、そのお店の飼い猫が私たちと同じ皿で餌を食べているのです。
私の食欲は一気に減退しました。
お店を出てから、猫の皿と同じ皿だった話をすると『洗ってあるから大丈夫じゃん』というお返事。
人によって感じ方は違うものだと知りました。
ここでは私が日々体験したことや感じたことなど、診療に関係する以外のことも書いています。
不定期ですが、随時更新していきますのでよろしくお願いします。
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