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院長のひとりごと 2

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2026/03/03 歴史小説と司馬遼太郎


司馬遼太郎さんは、知識も考察も歴史への視線、判断も素晴らしい作家さんだと思います。

ただ司馬さん御小説を読んでいて、いつも若干の違和感を覚えていました。
海音寺潮五郎さんの本の前に司馬さんが書いた文章を読んで、納得がいきました。

『歴史小説を書くについて、とりあげるべき人物の履歴の断片断片はできるだけあつめねばならないことは
当然だがしかしそれらの断片そのものについては歴史研究者なら重大な意味があるにしても、作家の
ばあい、せっかくあつめたそれら断片断片は、それそのものについてはなんの、もしくはさほどの意味も
ない。断片断片は、その作家のとって見たこともない人物がどういう人物であるかというとこにせまるための
想像の刺激剤でしかないのである。』

言われてみれば確かにその通りです。
坂本龍馬が、土佐藩を脱藩する時になんと話したかなんて、判る筈ありませんものね。
しかし、ここまではっきり言われると鼻白む気もします。

しかし、取り方はいろいろで、村田蔵六がフォンシーボルトの娘と関係があったような記載は、吉村昭さんが
忌み嫌うような史実の歪曲としか言えないのでは無いでしょうか?

吉村昭さんは、私が大好きな作家さんの一人です。特に彼の短編は素晴らしい作品が多いです。
また、エッセイも人柄を偲ばせるものばかりで、昔の東京の情景が目の当たりに出来る作品です。
作家さんはみなそうなのかも知れませんが、池波正太郎さんといい、記憶力の素晴らしさには驚嘆させ
られます。

司馬さんの歴史小説は面白いのですが、彼自身が言っているように、残るのは『街道を行く』だけかも知れ
ません。

日本海海戦を描いた、司馬さんと吉村さんの小説があります。
作風の違いでしょうが正確なのは○○、面白いのは○○さんでしょうか。どう思われますか?

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1256285 25:756

院長のひとりごと

ここでは私が日々体験したことや感じたことなど、診療に関係する以外のことも書いています。
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