森村誠一さんの『老いる意味』という本を読んでいて、やっと気が付きました。
10年近くそと猫として我が家の一員だった『シロ』。
大雪の中で、私一人でいろんな事で手一杯の時に、シロに餌をやれなかった事を、ずっと悔やんでいました。
シロと最後に会った時、彼は満身創痍でした。
強い雄猫から縄張りをも守ろうとしていましたが、相手のほうが若く筋肉質でした。
首に致命傷になりかねない深い傷を負いながら、顔を見せてくれました。
数日ぶりに会ったので、餌をやろうとしたのですが、餌を食べずに去っていきました。
食欲がないのかと思ってしまいました。
寝床になっていた『トロ箱』に餌皿を入れてやろうかと考えたのですが、カラスに餌を取られることが嫌で
入れてやりませんでした。
あの時が、シロの姿を見た最後でした。
餌を入れておけば良かったのに。
餌を食べていたらもう少し生きていれたのに、とずっと後悔をしていました。
森村誠一さんの本の中に出てくる『クロ』の話を読んでようやく判った気がします。
シロは、あの時お別れに来てくれたんだと。
2019年の話です。
ここでは私が日々体験したことや感じたことなど、診療に関係する以外のことも書いています。
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