私が子供の頃、カラヤンという指揮者が一世を風靡しました。
トツカニーニやフルトベングラーという有名な指揮者を押しのけてカラヤンが成功したのは
楽曲の解釈の力量もあったのでしょうが、演奏をビジュアルとして観せるという点に着目した
事にあるようです。
ベルリンフィルという超一流の楽団を完全に屈服させ、ある意味支配して、演奏している音楽
だけでなく、その姿をあらゆる角度から撮影して音楽DVDとして映像化してしまいました。
また、演奏会などでの録音でなく、スタジオでの録音を優先しました。
その方が、観客の出す咳やくしゃみといった『騒音』の入らない純粋な音楽として仕上がると
考えたそうです。
物事には良い面と悪い面があり、表裏ですが、彼は音の編集にも取り組んだようで、楽団に
何回もの録音演奏を求め、その中で一番気に入った部分を切り貼りして一曲としたそうです。
カラヤンは、スタジオで編集中に亡くなりました。
落語家さんでも、先々代の圓楽もスタジオでの録音にを好み、切り貼りしていたそうです。
名人と呼ばれる人が嵌りやすい深みなのでしょうか?
『カラヤンは演奏中に何故眼をつむるのか?』疑問だったのですが、同名の本を読んでようやく
謎が解けました。
彼は眼を瞑って、目の前の楽団ではなく、彼の理想の楽団を思い浮かべて演奏していたそうです。
これって、〇〇に例えると、何だかとても失礼なような・・・
ここでは私が日々体験したことや感じたことなど、診療に関係する以外のことも書いています。
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