ひょんな事から、司馬遼太郎さんの『覇王の家』を読みました。
徳川家康の壮年期を描いた本です。
家康を描いた本は、山岡荘八さんのなど読んではいたのですが、司馬さんの家康は
「等身大の人」として面白く、また、三河人と特性も興味深い記述で、楽しめました。
もう少し、司馬遼太郎さんの徳川家康を読んでみたくて、『関が原』を読んでいます。
中巻で、徳川家康が上杉討伐に向かう情景で『越前戸の口産の傘』をかぶって愛馬に揺ら
れて、という記述がありました。
昨日、鯖江の戸の口から通院して来られる患者さんに、その話をしましたら、吃驚して
しまいました。
なんと、その方が戸の口でただ一人の傘の生産者だったのです。
おっしゃられるのには、「昔は、農家の手仕事して作られていたのですが、今では私だけ
になってしまいました。真竹を割くところからやっています。定年後に始めたのですが」という
事でした。
ちょうど、医院の向かいにある仏具屋さん(永平寺御用達)に、お坊さんがかぶる傘を納めに
来るそうで、大事に使えば一生持つそうです。
使い棄ての時代に考えさせられる出来事でした。
ここでは私が日々体験したことや感じたことなど、診療に関係する以外のことも書いています。
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