私は、二代目の耳鼻咽喉科医です。
先日、父の代から通院している患者さんとお話ししていたら、父親の話になりました。
その患者さんは、春江にお住いの方ですが、以前に春江で開業していた内科の名医
「K先生」に、「貴方は、何よりも鼻が悪いんじゃないか?」と言われ、私の父親を紹介
されたそうです。
私にとって、父親はとても怖い人でしたので、「怖くなかったですか?」とお聞きしたら、
「いえ、そんなことありませんでした」との意外なお返事でした。
今まで、父親の事を知っている患者さんにお聞きすると、「無口でしたが、優しい先生でした」
という、私にとっては心外な返事をいただくことがあります。
話は、父親から「K先生」の事へと移っていきました。
私にとって、「K先生」の印象は、『的確に診断し、患者離れの良い先生。内科の名医。』という
ものでした。
「患者離れの良い」という意味を説明しないとわからないと思います。
〇何よりも、シッカリ診断ができる事。
〇それに基づいて、自分が治せると思った患者さんを的確に治療する事。
〇手におえないと判断したら、同じ科の先生でも躊躇なく紹介する事。
〇自分の専門外と判断したら、最適な先生を、早期に紹介する事。
こういった事が出来る先生の事だと、私なりに考えています。
患者さんにとっては、当たり前の事と思われるでしょうが、これを実践することは本当に
難しい事です。
患者さんから、その「K先生」の意外な一面を教えて頂いたのですが、それはまた後日に
いたしますね。
父親は、私と比べると三ランク以上、各上の医者でした。
ここでは私が日々体験したことや感じたことなど、診療に関係する以外のことも書いています。
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