その頃の大学医学部の医局は、今の時代と違っていました。
各診療科に教授、助教授を筆頭に医師だけでなく、婦長と看護師、レントゲン技師が
付属したいわば独立連隊として機能していました。
教授と助教授は、今のような従属関係ではなく、緊張関係にありました。
教授に一朝事ある時、教授に代わって医局や入院中の患者さん、学生の教育を引き
受ける力が無ければ助教授は務まりませんでした。
私が父から直接聞いた話です。
臨床の事で判らない事があると、教授がいなくなると医局員が助教授である父の部屋に
お伺いを立てにやって来たそうです。
ただ、その事を教授の御注進に及ぶ人がいたそうで、こういった人間関係は今昔を問わ
ないようですね。
続く
ここでは私が日々体験したことや感じたことなど、診療に関係する以外のことも書いています。
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