今年は、降雪が少なく晴天が続き来ましたので、例年より数週間早く草丈の
高いイネ科の『雑草』が生えてきています。
雑草という名前の草は無い、と昭和天皇は言ったそうですが、草丈が高い分
だけ、大量の花粉を、より遠くに飛ばします。
また、晴れた日が多いため、その分花粉が飛ぶ日も多く、黄砂の飛散も一段と
多いようです。
PM2.5や黄砂は、鼻、ノド、気管支の粘膜を傷つけ、免疫細胞が傷口に集まって
きます。集まった免疫細胞が免疫反応を強めます。
傷ついた粘膜は花粉などのアレルゲンが入りやすくなっています。
そこに花粉が入ってくると、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、眼の痒みといった花粉症の
症状が悪化します。
PM2.5や黄砂は、イネ科の花粉症を悪化させ、喘息の発作を引き起こします。
世界的に見ると、イネ科がメインです、スギ花粉症は、日本固有の疾患です。
日本でも、1990年のスギ花粉大飛散でスギ花粉症が爆発的に増える前までは、
イネ花粉症が主なるものでした。
イネ科の草は、早春から初冬まで様々な種類の草が生え続けます。
不思議なことに、人によって春先に症状が出る方、夏に出る方、秋にでる方に
分かれます。
その理由は、どの文献にも載っておりませんが、主に春から梅雨入りまで続く
方が、多いようです。
鼻や咳などの症状が続く方は、早めに医療機関を受診しましょう。
ここでは私が日々体験したことや感じたことなど、診療に関係する以外のことも書いています。
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