もし便秘に悩んでいるなら、小さな足置き台をトイレに用意すると良いかもしれません。
排便しやすくなる姿勢を保つ足置き台の使用によって短時間でスムーズに排便できる事が
健康な男女52人を対象とする前向き研究で示されました。
欧米人は一般的に椅子に座るときと同じようにトイレの便座に座ります。
しかし、座った状態よりもスクワットの姿勢の方が内臓をスムーズな排便に適した角度に保ち
やすいそうです。
そこで、米オハイオ州立大学ウェクスナー医療センターのRohan Modi氏らは今回、便座に
座った時にスクワットの姿勢を保つことのできる足置き台の使用が排便パターンにどのように
影響するのかについて検討するため、健康な研修医の男女52人(平均年齢29歳、女性が40.1%)
を対象に前向き研究を行いました。
研究で使用された足置き台は便器の下に設置するタイプで、米国では既に市販されているという。
なお、対象者は健康ではあったが、研究開始時に28.8%が「排便後に残便感がある」と報告し、
44.2%が「排便時のいきみ」を訴えていた。さらに、55.8%が「過去1年間に排便後トイレット
ペーパーに血が付いていたことがある」と回答していました。
計1,119回の排便(足置き台を使用した排便が384回、足置き台なしでの排便が735回)を対象に
解析した結果、排便にかかった時間は足置き台なし群の5.60分に対して足置き台使用群では4.24分
と短縮していました。
また、足置き台使用群では排便時のいきみの評価スコアや残便感も有意に改善していました。
さらに研究対象者の67.3%(35人)が研究終了後も引き続き足置き台を使用する意向を示しました。
特に研究開始時に残便感を訴えていた対象者は、長期間にわたって使用を継続する確率が高かった。
Modi氏は「アジアやアフリカ、中東などではスクワットの姿勢で排便することは珍しくないが、
先進国では西洋型の便器を使用するのが一般的になっている。
しかし、慢性の便秘に悩んでいる人には、足置き台が排便時間やいきみ、残便感に良い影響を
もたらす」と説明しています。
その上で、「足置き台は非薬物療法の選択肢の1つとなる可能性がある」と期待を示しています。
病気についての特徴やアドバイス、今年の傾向など
ちょっとした豆知識になることを書いていきたいと思います。
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