フィンランド・ヘルシンキ大学のLaura Tarvainen氏らが、舌・口腔(oral cavity)・咽頭がんに
おける職業別リスクについて、飲酒・喫煙を調整し評価したところ、歯科医師などいくつかの職業で
舌がんの相対リスクが高いことがわかりました。
著者らは、職業的な化学物質への曝露、飲酒や喫煙の増加、ヒトパピローマウイルス感染が関連
する可能性を示唆しています。
ヒトパピローマウイルス感染は、人間の性的指向が変化する事により、咽頭癌の増加として
最近注目されています。
著者らは、1961~2005 年における北欧諸国の1,490万人と、舌・口腔・咽頭がん2万8,623例の
データを調査しました。
職業別の飲酒については肝硬変による死亡率と肝臓がん発症率に基づいて推定し、職業別の喫煙
については肺がん発症率に基づいて推定しました。
飲酒・喫煙について調整後、舌・口腔・咽頭がんの相対リスクが1.5を超えた職業は、歯科医師、
芸術系職、美容師、ジャーナリスト、司厨、船員、ウエイターなどでした。
私としては、歯科医師に多いというのが驚きでした。
病気についての特徴やアドバイス、今年の傾向など
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