ある研究で、嗅覚検査の成績が悪い高齢者は、嗅覚が鋭い高齢者よりも早く
死亡する可能性が高いことが示唆されました。
Olofsson氏らは、中年期でもこうした関連性がみられるのか、また認知症が
関与しているのかを検討するため、40~90歳の1,774人を対象に、嗅覚検査と
認知機能低下などの健康状態の調査を実施したうえで10年間追跡した。
期間中に411人が死亡した。
検討の結果、嗅覚検査の成績が悪いほど、死亡リスクが有意に高いことがわかった。
学歴や健康状態、認知機能などの加齢に関連する変数を調整して解析しても、
この関連は認められた。
嗅覚が鈍くなる原因は、怪我や感染症、薬の服用など多様であるため、嗅覚が
鈍くなったと感じたらまずは医師に相談すべきだという。
副鼻腔や鼻の問題に詳しい米シカゴ大学外科准教授のJayant Pinto氏は、「嗅覚
検査をすると、実際よりも嗅覚を悪く感じている人が多いことがわかる。
食べ物の風味には嗅覚が関与するため、食事がおいしいと感じられるなら問題は
ないだろう」とアドバイスしている。
本研究は「Journal of the American Geriatrics Society」オンライン版に3月22日
掲載されました。
ニューズウィークに載っていた記事です。
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