病気について

2022/02/13 魚を多く食べると認知症になりにくいそうです。

高齢者における魚摂取量と認知症発症リスクの関連を調べた研究です。
　魚類は、認知機能低下を予防する多くの栄養素を含んでいます。
したがって、習慣的な魚類の摂取は、認知症発症リスクの低下に寄与する可能性が
示唆されています。

　65歳以上であった大崎市在住の住民を対象に、食物頻度アンケートを実施し、魚類や
その他の食物摂取に関するデータを収集しました。
魚類の摂取量を四分位に分け、最も少ない群をQ1、最も多い群をQ4とし、Q1を基準に
認知症発症リスクを検討しました。

　主な結果は以下のとおりです。
・対象者1万3,102例中、5.7年のフォローアップ期間後における認知症発症は1,118例
（8.5％）であった。
・Q1と比較した認知症発症HRは、Q2で0.90、Q3で0.85、Q4で0.84であった。

　著者らは「健康な高齢者において、魚類の摂取量が多いと認知症発症リスクが低いことが
認められた、としています。

本研究は、習慣的な魚類の摂取が、認知症予防に有益であることを示唆しています。