近頃、果物によるアレルギーを訴え来院される患者さんが増えています。
果物アレルギーは、乳幼児期に発症し、皮膚、粘膜、消化器、呼吸器などに症状が
出る『即時型』。
学童期から成人に発症し口腔粘膜を中心とした症状が見られる『口腔アレルギー
症候群』に分けられます。
果物アレルギーを引き起こす例として、前者はバナナ、キウイフルーツなどが多く、
後者は花粉・果物アレルギー症候群とも呼ばれ日本や欧州などで増加しています。
日本では、春先のスギ花粉症が大きな問題になっていますが、その他の花粉症も
存在します。
花粉症の患者さんには、生で果物を食べた時に口の中の痒みやイガイガ感を感じる
方がおいでます。
生で食べる時だけ口の中で症状が起こるのは、加熱や消化に対して弱い物質である
ためです。
加熱されていれば、ジュースやジャムなどは問題なく摂取できます。
果物アレルギーは、幅広い年代で突然発症するアレルギーであり、医療機関で検査を
受ける事が出来ます。
もし異常を感じた時には、何より慌てない事です。
慌てると、心拍数が増え血液の廻りが速くなり、腸からの吸収が早まるからです。
口唇や口内だけの異常なら心配ないですが、ノドの腫れがあり呼吸が苦しくなったら
状況によっては、救急車を呼ぶ必要があるかもしれません。
病気についての特徴やアドバイス、今年の傾向など
ちょっとした豆知識になることを書いていきたいと思います。
ご覧いただいている方のお悩みにご参考なれば幸いです。
ご不明点がございましたら、お気軽にお電話にてお問い合わせください。