記憶を担う神経を働きやすくする物質「ヒスタミン」が脳内で増える薬を飲むと、忘れていたこと
が思い出せるようになるとの実験結果を、北海道大や京都大などのチームが発表した。
認知機能障害の治療薬の開発につながると期待される。
実験では、目まいに対する処方薬を通常より多量に投与した。
チームの池谷裕二東京大教授は「思い出したくないことを思い出すなど、薬の影響にはまだ
不明な点もある。自己判断で服用しないでほしい」と話した。
実験には男女38人が参加。
最初に128枚の写真を見せ、1週間後に多数の写真の中で、どれが最初に見たものかを
答えてもらった。
ヒスタミンを増やす薬を飲んでから答えた時の正解率は46%で、飲まない時より3ポイント
高かった。
特に、思い出すのが元々不得意な人は、薬によって正解率が28%から55%へ大きく向上した。
逆に、薬がなくてもよく思い出せる人は、薬を飲むと正解率が61%から39%に下がった。
引き出したい記憶に関連した神経以外も働いてしまい、混乱した可能性がある。
ヒスタミンは血液中に多くなるとアレルギーを引き起こすが、今回の薬は神経に働くため、
悪影響は見られなかった。
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